予防歯科 : PMTCのすすめ
予防歯科 : PMTCのすすめ
むし歯や歯周病になってからの治療ではなく、なる前から予防していくことが大切です。また、せっかく治療した虫歯や歯周病もそのままではまた再発の恐れがあります。
歯ブラシの届きにくい奥歯の裏側や歯の隙間、歯周ポケットにはプラーク(歯垢)があり、その中には虫歯、歯周病の原因菌がたくさんいます。
歯科医院で定期的に検診・プロによるクリーニングをすることによりお口の環境を正常に保ち、予防歯科を実践しましょう。
予防歯科 : PMTCのすすめ
① 問診、口腔内診査
歯科医師、歯科衛生士による虫歯/歯周病のチェック、検査を行います。
気になっていることがあれば気軽にご相談下さい。
② 歯石除去(スケーリング)
歯の表面にへばりついている歯垢、歯石を超音波によって除去します。
③ PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)
自分で行う歯磨きで落ちない歯の汚れや細菌の巣(バイオフィルム)を除去する、最も重要視している過程です。プロにより専門機器を使ってキレイにクリーニングいたします。痛みもなく歯もツルツルになってとても気持ちがいいので、是非一度お試しください。
④ フロッシング
歯間ブラシ、デンタルフロスで歯と歯の間の汚れを入念にとります。
⑤ フッ素
フッ素を塗布し、歯の再石灰化を促進しエナメル質を強化します。
時間はトータルで約40分~60分
1~2年に一度はレントゲンでのチェックをおすすめします。
定期検診の重要性
- ① ご家庭でのブラッシングでは落とせない細菌のバイオフィルムを
除去するため - 歯周病も虫歯も細菌による感染症です。どれだけしっかりとブラッシングしても、落とせないプラークやバイオフィルムが存在します。それらを定期的に歯科医院にて取り除くことで、多くの歯周病、虫歯を防ぐことができます。
- ※ 細菌バイオフィルムは虫歯や歯周病の原因となる、歯の表面の成熟したプラークで、非常に強力に付着しているため、通常のブラッシングでは落とし切れません。排水溝のヌメリ汚れのように、こびり付いた汚れを考えて下さい。このバイオフィルムが形成されるのがほぼ3〜4カ月。その層を定期的に破壊してやる作業がメインテナンスの目的です。
- ② 自覚症状がなく進行
- 歯周病も虫歯も細菌による感染症です。どれだけしっかりとブラッシングしても、落とせないプラークやバイオフィルムが存在します。それらを定期的に歯科医院にて取り除くことで、多くの歯周病、虫歯を防ぐことができます。
- 歯茎の炎症や初期の虫歯は自覚症状がなく、症状が現れた時は手遅れになることがあります。専門家による定期的なチェックが欠かせません。
予防先進国スウェーデンに学ぶ
北欧のスウェーデンは予防歯科の先進国として知られています。
スウェーデンでは子供はほぼ100%、大人でも80〜90%の人が定期的にメインテナンスを受けています。一方日本ではわずか2%程度にすぎません。
その結果、70歳時点での残っている歯の本数に右表のように差があるのです。
できるだけ長く自分の歯でおいしく食事ができるように3~4ヶ月に一度はプロの手によってお口の中をキレイにしましょう!